国別に見るブラックメタル
--世界各国のブラックメタル(2004年8月7日改訂)--
いわずと知れたブラックメタル王国。相次ぐ有名グループの解散、方向転換などで以前よりは衰退してきたものの、 古参バンドの中からレーベルを経営する人物が現れたり、ライブなどで(客としてきていても)有名バンドと知りあえるというケースも多いために、良質な新人も結構出てきます。 ブラックメタルの存在が他国より広く知られていることも影響しているでしょう。 音楽性は多彩ですが、Mayhem、Immortalなどに代表される正統派ブラック、Burzum、Darkthroneなどのプリミティブ、 Emperor、Limbonic Artなどのシンフォニックなどがこの国で良くあるジャンルです。 悪魔崇拝的な要素はもちろんですが、ノルウェーの中世世界や自然、バイキングなどを歌ったグループも数多く存在します。 上でも述べましたが現在では路線変更をするグループも多く、インダストリアル系の生産率も比較的高いです。
黒金属大事典
Burzum
Darkthrone
Emperor
Immortal
Limbonic Art
Mayhem
隣国のノルウェーに比べると、著しくバンド数が少ないスウェーデンですが、この国の特色はなんといってもファストブラック。 Dark Funeral、Marduk、 Setherialなど暴虐性を前面に押し出したバンドが目立ちます。 スウェーデン勢の特徴のもう一つとしてDissection、Naglfarのようなメロディックブラックが挙げられます。 他に、スウェーデンではデスメタルが盛んで、特にスウェディッシュデスと呼ばれUSデスメタルなどと区別されています。 上記のような暴虐なバンドが多いのはこのスウェディッシュデスの影響のようです。 ちなみにお隣デンマークは、なぜかマイナーバンドがちらほらと見られる程度です。
ブラックメタルの元祖であるVenomが生まれたUKは、 かつてはNWOBHM(New Wave of British Heavy Metal)というジャンルが生まれるほどメタルが盛んでしたが 現在ではその市場は非常に狭く、ブラックメタルバンドの数も余りありません。 しかし、この国の人々はどうやらゴシックやファンタジーが大好きらしく、小説の分野では「フランケンシュタイン」「ドラキュラ」から「指輪物語」「ハリーポッター」まで 非常に優れた小説を生み出しています。メタルの世界でもその嗜好が強く現れたのか、 Cradle of FilthやBal-Sagothなどファンタジックな曲を作るバンドが多いです。
名盤集
Cradle Of Filth
メタルはラテン向きの音楽ではないのか、ゲルマン諸国に比べて非常に数が少なくなります。
フランスではSeth、Anorexia Nervosaなどが有名です。
両者ともフランス独特のメロディーなどを用いて味付けをしています。
しかし最近はこれらの耽美主義的バンドは少なく、むしろプリミティブを中心としたマイナーバンドが次々誕生しています。
これらのバンドは、取扱店も少ないために知名度は低いですが、マニアの間では非常に高い評価であることが多いです。
一方のイタリアではさらにブラックメタルの数は減りますが、
Opera IX、Stormlordなどはオペラ調のメロディー、
歌声を入れることでオリジナリティーを出しています。
スペイン、ポルトガルになると、さらに数が減ってしまいます。
名盤集
Seth
ジャーマンメタルと呼ばれるヘビーメタルの一ジャンルの発祥の地で、メタルが盛んです。 ブラックメタルに関しては、一般的なCD屋でよく見かけるようなバンドはほとんどいません。 しかし、一歩マイナーレベルに足を踏み入れると、良質のプリミティブ系バンドが数多く見受けられます。 また、その歴史ゆえかAbsurdをはじめとするNS(国家社会主義)ブラックが目立ちます。
東欧の中でメタルが盛んなのがポーランド、ウクライナでしょうか。 ポーランドはブラックよりもデスメタルが盛んです。 Vaderなどのグループが有名で、ポリッシュデスとして高い人気を得ていますが、 Behemothなど、現在はデス化しているものの初期にはブラックだったというグループもあります。 また、プリミティブ路線ではGravelandが圧倒的地位を築いています。 特筆すべきなのはウクライナで、Nokturnal Mortum、 Lucifugumなどが、主に民族色を前面に押し出した特徴的な曲作りをしています。 その他、ハンガリーではあのAttilaのいるTormentorがある他、チェコやスロバキアではいくつかデスメタルのグループがあります。 これら東欧の国ではドイツと並んでNSブラックが多いです。
古くはMetallicaなどのヘビー・スラッシュメタルなどが盛んだったこの国は、 現在ではブルータルデス、グラインド、ゴアの聖地です。 Cannibal Corpseをはじめ、膨大な数の地下バンドがマニアから高い支持を得ています。 ブラックメタルはと言うと、こちらもマニア受けするような地下バンドが多いために、アメリカ産ブラックは普通のCD屋ではあまり見かけません。 南米は、チリなどのバンドの話をたまに聞きます。
キリスト教化されていないももの、アジアにもブラックメタルバンドが存在します。 その中でもとく日本がもっともメタルに寛容だと言えるでしょう(あらゆる西洋文化に寛容ですが)。 世界に出回ってるバンドは少ないとはいえ、実際は多くのバンドが登場しています。 ブラックメタルではもっとも有名なのがSighです。 初期のころから活動しており、Euronymousのレーベルからアルバムを出しています。 他には知名度では大分劣りますが、昔からあるSabbat、最近売れてきているTyrantなどがあります。 その他の国では台湾、韓国にわずかながらブラックメタルバンドがありますが、世界的に知られているかと言うと疑問符が付きます。 中国はメタル市場そのものが非常に狭いように思われます。 東南アジアにもメタルはあまり浸透してないですが、たまにいくつかのマイナーバンドの話を聞きます。
© 2002-2007 yu-ki All Rights reserved
http://www.bm-addict.com/